ジェネリック医薬品に対する当院の考え方

5月 17th, 2010 by 曽野医院 Leave a reply »

    ジェネリック医薬品(Generic drug、後発医薬品とも言います。)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権(パテント)が消滅した先発医薬品について、特許権を持つ製薬会社ではない他の製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品をいいます。

  テレビCMなどで宣伝されたのとは裏腹に、完全に「先発医薬品と同じ成分で,同じ効き目の医薬品で,先発医薬品より安価な薬」とは言えない現状があるようです。というのは一つの先発医薬品に対して複数のジェネリック医薬品があり、(先発医薬品の特許権が消滅するとゾロゾロ沢山出てくるので「ゾロ」「ゾロ品」「ゾロ薬」等とも呼ばれていました。)製造元も大手製薬会社の子会社から聞いたことの無いところまで玉石混交です。

 当院は製造元や製剤を注意深く選べば、上述のような問題はほとんど無くなるのではないかと考えています。

 患者さんの経済的負担軽減という観点からも当院は、 ジェネリック医薬品を処方することに基本的には賛成です。基本的にと書かせて頂いたのは、種々の情報を調べた結果、お勧めできないものも存在すると思われます。

 発売して一年未満の新薬や発売して年数の経っていないクスリにはジェネリック医薬品はありません。従って、患者さんの状態を考慮した結果、「全てをジェネリック医薬品で」との御希望に反し、「これだけは新薬や先発医薬品で」ということをお薦めする状況も出ることをご理解下さい。

 要するに、『適剤適所』が良いと考えています。

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