耳ツボ療法(耳介療法)

7月 8th, 2015 by 曽野医院 Leave a reply »

耳ツボ図

東洋医学では耳介(耳朶)を単にひとつの臓器ではなく、体の縮図であると考えています。全身の器官、皮膚などは経絡を通じて耳介と密接に連繋しています。耳ツボ療法はすなわち耳介に存在するツボを刺激することで身体の不調を改善する治療法です。耳ツボ療法では、一般的に最も効果的であると考えられている針が使用されています。持続的に刺激を与えた方が効果があるため、留置針が使われて来ましたが、衛生上の問題や特異体質による留置部のアレルギーや感染が多く見られたため、代替的に指圧、尖状器具、各種硬くて滑らか粒(植物の種、金属粒、磁珠など)、温熱器具などによる刺激も用いられています。
以前より耳ツボ療法は減肥(痩身)療法にも用いられて来ました。
その方法とは耳ツボに刺激を与えることで、人体の神経、内分泌を調整する作用が現われます。これは
①肥満者の亢進した食欲を抑える
②新陳代謝を盛んにし、脂肪の分解を促進させる
③栄養吸収機能を調整する
等などの効果があります。

当院は現在磁珠の耳ツボへの貼付を減肥療法に用います。二次性肥満(他の病気による肥満)を見つけ出すために、初診時に諸検査を行なっています。(二次性肥満の場合はまず原因疾患を治療しなければなりません。)より良い効果を得るためには、減肥者の食事、運動療法も疎かにしてはいけないと考えています。将来的には
①栄養指導
②ストレスによるやけ喰いを解消するためのカウンセリング
③運動プログラム
の導入等を検討しています。

以上、特にご不明、ご質問がございましたら、ご遠慮なく当院まで宜しくお願いします。

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