Archive for the ‘医学全般’ category

ジカ(Zika)ウイルス

2月 15th, 2016

WHO(世界保健機関)、

ジカ熱流行は国際的に懸念される公共衛生上の緊急事態であると宣言

Zika virus

from WHO

Zika virus is a mosquito-borne virus transmitted by Aedes mosquitoes. The same mosquito also transmits 3 other vector-borne diseases — dengue, chikungunya and yellow fever – across tropical and subtropical regions around the world. The most common symptoms of Zika virus are headache, muscle and joint pain, mild fever, rash, and inflammation of the underside of the eyelid. To lower the risk of being infected with Zika virus: use insect repellent; cover as much of the body as possible with long, light-coloured clothing; empty, clean or cover containers that can hold water to remove places mosquitoes can breed; and sleep under mosquito nets.

About Zika virus in Youtube

https://www.youtube.com/watch?v=iOm15VyWlwo&feature=player_embedded

厚生労働省のホームページから

中南米を中心に、ジカウイルス感染症が多数報告されています。
ジカウイルス感染症はデング熱及びチクングニア熱と同様、蚊を介して感染します。また、ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。
海外の流行地において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。
海外の流行地へ出かける際は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。
厚生労働省では、引き続き、ジカウイルス感染症に関する注意喚起を行うとともに、情報収集や調査研究を実施し、適切な対応を行ってまいります。

国立感染症研究所のホームページから


ジカウイルス感染症とは

ヤブカ(Aedes)属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症である。ジカウイルスはデングウイルスと同じフラビウイルス科に属し、症状はデング熱に類似するが、それより軽い。

疫 学

ジカウイルスは、1947年にウガンダのZika forest(ジカ森林)のアカゲザルから初めて分離され、ヒトからは1968年にナイジェリアで行われた研究の中で分離された。ジカ熱は、2007年にはミクロネシア連邦のヤップ島での流行、2013年にはフランス領ポリネシアで約1万人の感染が報告され、2014年にはチリのイースター島、2015年にはブラジルおよびコロンビアを含む南アメリカ大陸での流行が発生した。WHOによると、2015年以降2016年第2週までに、中央および南アメリカ大陸、カリブ海地域では20の国や地域(バルバドス、ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、マルティニーク、メキシコ、パナマ、パラグアイ、プエルトリコ、セント・マーティン島、スリナム、ベネズエラ)から症例が報告されている。日本への最初の輸入症例はフランス領ポリネシアでの感染症例であった。

zika map

図:ジカウイルス感染症の症例が報告された地域
出典:US CDC. Zika virus  http://www.cdc.gov/zika/

病原体と媒介蚊
ジカウイルスは、デングウイルスと同じフラビウイルス科フラビウイルス属のウイルスである。デングウイルスのように4つの血清型があるわけではなく、単一血清型である。媒介蚊はヤブカ(Aedes)属のAe. aegypti(ネッタイシマカ)、 Ae. Africanus、 Ae. hensilli、Ae. polynesiensisAe. albopictus(ヒトスジシマカ)が媒介蚊として確認されている。ヤップ島での流行ではAe. hensilliが、フランス領ポリネシアでの流行では Ae. polynesiensisAe. aegyptiがそれぞれ媒介蚊と考えられている。日本に生息するヒトスジシマカ(Ae. Albopictus)も媒介可能である。

albopictus06 衛生昆虫写真館(昆虫医科学部)へ→

臨床症状・徴候
潜伏期間は3~12日である。不顕性感染率は約80%とされている。過去の流行では詳細な症状の解析が少ない。2007年のミクロネシア連邦(ヤップ島)の流行では、発熱(38.5℃を超える高熱は比較的稀)、斑状丘疹性発疹、関節痛・関節炎、結膜充血が半数以上の症例に認められ、筋肉痛・頭痛(45%)、後眼窩痛(39%)というものであった。その他にめまい、下痢、腹痛、嘔吐、便秘、食欲不振などをきたす場合もある。しかし、ポリネシア連邦やブラジルの流行では、ギラン・バレー症候群や神経症状を認める症例が報告され、ブラジルでは妊婦がジカウイルスに感染することで胎児が感染し、小頭症児が多発している。胎児が小頭症と確認された妊婦の羊水からジカウイルスRNAが検出され、小頭症で死亡した新生児の脳の病理組織からもウイルスが検出されている。ジカ熱そのもので健康な成人が死に至ることは稀であるが、基礎疾患があり免疫力が低下している場合は死に至ることもある。

病原診断
デング熱と比べて軽症である。通常は4~7日間症状が持続する。実験室診断はPCRによるジカウイルス遺伝子(RNA)検出、IgM抗体検査やペア血清による中和抗体検査など、血清学的診断を行う。臨床的にはデング熱、チクングニア熱と症状が類似しているため実験室診断が必須であるが、デングウイルスとは近縁であり血清学的には交差反応が認められる。黄熱ウイルス、日本脳炎ウイルス、マレーバレー脳炎ウイルスなどのその他のフラビウイルスとの交差反応もあるので診断には抗体価の比較が必要である。

治療・予防
痛みや発熱に対して解熱鎮痛剤を投与する程度にとどまることがほとんどである。脱水症状が強い場合は輸液も実施する。予防に関しては、日中に蚊(ヤブカ)に刺されない工夫が重要である。具体的には、長袖服・長ズボンの着用、昆虫忌避剤(DEETを含むものが効果が高い)の使用などである。また、妊婦あるいは妊娠の可能性のある女性はジカ熱流行地への渡航を避けることが望ましい。

感染症法における取り扱い
ジカウイルス感染症は、2016年2月5日に感染症法上の4類感染症に指定され、ジカウイルス病と先天性ジカウイルス感染症に病型分類されている。

ノロウイルスにご注意!!

12月 1st, 2015

冬場の重篤な感染症と言えばインフルエンザウイルス感染症及びノロウイルス感染症です。

兵庫県健康福祉事務所(保健所)が出された注意喚起ポスターです。

ご参考に

医療法人 社団 曽野医院

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手、足、口病の流行について(注意喚起)

6月 9th, 2015

感染症発生動向調査において、加東健康福祉事務所(保健所)管内において手、足、口病の警報レベルが続いています。

皆様と一緒にこの病気について勉強をしましょう!!IMG

高尿酸血症とは??

8月 19th, 2014

最近は尿路結石による腰痛発作で来院された患者さんが続きました。

それに強く関係したと思われる高尿酸血症について皆様と一緒に勉強しましょう。

尿酸とは老廃物のひとつで、尿や汗などから排出されます。

高尿酸血症とは

血液中の尿酸値が異常に高くなった状態の事です。
この状態が続くと血液に溶けきらない尿酸の結晶が関節に沈着し痛風を引き起こします。

高尿酸血症が引き起こす重大な病気

尿酸の結晶が腎臓内に溜まり腎機能が低下する腎臓障害を引き起こす事があります。
結石が尿の流れを閉塞し激痛を引き起こす尿路結石に繋がる事があります。
原因は明確ではないが、高尿酸血症は心筋梗塞等のリスクを高める動脈硬化にも繋がると考えられます。

高尿酸血症の予防

尿酸値や痛風発作に対して、プリン体はそれほど影響しない事が判ってきました。
高尿酸血症に対して最もリスクとなるのは、カロリー摂取が過多で肥満気味の体型です。
アルコール類は尿酸の生成を促し、その排出を妨げるため大量の摂取は控えるべきです。

糖尿病の血糖目標値改定 学会、国際基準で3区分

5月 17th, 2013

共同通信社 5月17日(金) 配信

日本糖尿病学会は16日、糖尿病治療の血糖管理目標値を改定し、合併症を防ぐには血糖値「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」を7・0%未満とするなど3区分にすると発表した。

HbA1cは日本独自の「JDS」という値が使われてきたが、学会は4月から国際基準の「NGSP」に統一した。JDSより0・4ポイント高くなる。糖尿病の診断基準はJDSでは6・1%以上だが、NGSPでは6・5%以上。

新たな管理目標値はNGSPの数値。「血糖正常化を目指す」は6・0%未満、「合併症予防」は7・0%未満、「治療強化が困難な場合」は8・0%未満。6月から施行する。

従来の目標値は5区分で分かりにくいとの指摘があり、国際基準への表記統一に合わせ、見直した。学会は、HbA1cで記載する場合は、JDSではなく、NGSPを使うよう呼び掛けている。

日本糖尿病学会の門脇孝(かどわき・たかし)理事長は「患者の年齢や、低血糖を起こすリスクを考えて、目標値を緩和することも必要だ」と話した。 HbA1cは、全身に酸素を運ぶ赤血球のヘモグロビンに余分なブドウ糖がくっついたもので、数値は全ヘモグロビンに占める割合を表す。赤血球の寿命は約120日間で、HbA1cは測定から1~2カ月前の平均血糖値を知る指標となる。

糖尿病は増えつつ現代病の一つです。失明(糖尿病性網膜症)、透析状態に陥る(糖尿性腎症)、神経障害いわゆる3大合併症起こします。動脈硬化を惹起し、脳血管障害、虚血性心疾患を発病させ、認知症、悪性腫瘍(がん)の発生にも関わっているようです。治療の基本は食事、運動療法ですが、遺伝の関与やその他の病気による合併症で薬物療法が必要な場合も多々あります。最近は新しい治療薬の出現でコントロールがし易くなりました。気になさる方は気軽にご相談下さい。                   曽野医院

鳥インフルエンザA(H7N9)について

4月 9th, 2013

厚生労働省検疫所は8日、中国国内において、鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者が新たに3人発生したと発表しました。これにより、中国国内の鳥インフルエンザ感染者は21人となりました。その大半は上海に集中しています。現在世界保健機関(WHO)が発表している

中国における人での鳥のインフルエンザA(H7N9)感染症に関するQ&A

(2013.4.5更新分)

国立感染症研究所(NIID)経由で皆様に御知らせ致します。

1. インフルエンザA(H7N9)ウイルスとは何ですか?

インフルエンザH7亜型ウイルスは、通常、鳥の間で循環しているインフルエンザウイルスのグループです。インフルエンザA(H7N9)ウイルスはH7亜型ウイルスのサブグループの一つです。複数のH7亜型ウイルス(H7N2、H7N3およびH7N7)の人への感染が時折発見されてきましたが、H7N9ウイルスの人への感染は中国からの最近のレポートがあるまで報告されていませんでした。

2. インフルエンザA(H7N9)ウイルスによるヒト感染の主な症状は何ですか?

これまでのところ、この感染症を有する患者は、重症肺炎を患っていました。症状には、発熱、咳、息切れが含まれます。ただし、情報はまだインフルエンザA(H7N9)ウイルスの感染が起こしうる病気として考えられる範囲に限ったものです。

3.何人のインフルエンザA(H7N9)ウイルスによる人症例がこれまでに中国で報告されていますか?

新しい症例は毎日報告され、更新されています。症例に関する最新情報の詳細は、Diseases Outbreak Newshttp://www.who.int/csr/don/en/index.html)を参照することができます。

4.なぜこのウイルスは現在、人間に感染しているのですか?

これまでの感染患者における曝露源が分かっていないので、我々はこの質問に対して、まだ答えを知りません。しかし、分離されたウイルスの遺伝子解析の結果からは、ウイルスは鳥由来であるものの、哺乳動物に適応の兆しを見せていることを示唆しています。これらの適応には、ウイルスが哺乳動物の細胞に結合する能力と、(鳥のそれよりも低くなっている)哺乳類の通常の体温に近い温度で増殖しうる能力が含まれます。

5.インフルエンザH7亜型ウイルスによる以前の人への感染について世界的に知られていることは何ですか?

1996年から2012年まで、インフルエンザH7亜型ウイルス(H7N2、H7N3、およびH7N7)の人への感染は、オランダ、イタリア、カナダ、米国、メキシコ、英国で報告されてきました。これらの感染のほとんどは、家禽におけるアウトブレイクに関連して発生しました。オランダで発生した1例の死亡を除いて、感染は主に結膜炎や軽度の上気道症状でした。現在までに、インフルエンザH7亜型ウイルスによる人への感染は中国で報告されていません。

6.インフルエンザA(H7N9)ウイルスは、インフルエンザA(H1N1)ウイルス、およびインフルエンザA(H5N1)ウイルスとは違うのですか?

はい。すべての3つのウイルスはインフルエンザウイルスですが、互いに異なっています。H7N9とH5N1は、時には人々に感染する動物のインフルエンザウイルスであると考えられています。H1N1ウイルスは、人に通常感染するものと、動物に通常は感染するものに大別できます。

7.人々はどのようにインフルエンザA(H7N9)ウイルスに感染したのでしょうか?

確定例の中には、動物や動物のいる環境との接触があった者がいます。ウイルスが上海の市場のハトから見つかっています。人がどのように感染したかは分かっていません。動物から人への感染の可能性、同様に人から人への感染の可能性に対して調査が進められています。

8.インフルエンザA(H7N9)ウイルスの感染をどのように防ぐことができますか?

感染源と感染経路の両方が不確定ではありますが、感染全般を防ぐために基本的な衛生慣行に従うことが賢明です。その中には手指衛生や咳エチケット(原文では「呼吸器の衛生」)と食品安全対策が含まれます。

手指衛生:

・以下のような時には手を洗いましょう:

  • 食事を用意する前、用意している間、その後。
  • 食べる前。
  • トイレを使用した後。
  • 動物の世話をしたり、動物の排泄物を処理した後。
  • 手が汚れている時。
  • 家人が病気になりお世話をする時。

手指衛生は、また、(汚染面への接触から)自分自身への感染伝播を予防します。これらは、医療機関においては、患者に対して、あるいは医療従事者や他の人への感染伝播を防ぐことにつながります。

・肉眼的に汚れている場合には、石けんと流水で手を洗いましょう。そうでない場合は、石鹸と水で手を洗ったり、アルコール製剤による手指のクリーナーを使用しましょう。

咳エチケット:

・咳やくしゃみをするときには、医療用マスク、ティッシュペーパー、(服の)袖、または曲げた肘で口と鼻を覆いましょう。その直後に、蓋を閉じることの出来る容器に使用されたティッシュペーパーを捨てましょう。気道分泌物との接触後には、手指衛生を行いましょう。

9.肉(例:鶏肉や豚肉製品)を食べることは安全ですか?

インフルエンザウイルスはよく調理された食品からは伝染しません。なぜならば、インフルエンザウイルスは通常の過熱調理温度では(食品の全ての部分で70℃に達する、ぐつぐつ煮る、ピンクの部位がない)で不活化するので、家禽や狩猟鳥を含み、適切に準備され、調理された肉を食することは安全です。

病気の動物や病死した動物を食べてはいけません。

アウトブレイクが発生している地域では、適切に調理が行われ、食事の準備が適切に行われていれば、肉製品は安全に消費することができます。生の肉や、未調理の血液を用いた料理の摂食は、高いリスクとなりますのでお勧め出来ません。

10.人に感染が報告されている地域の生きた動物のいる市場や農場を訪問することは安全ですか?

生きた動物のいる市場を訪問するときは、それらの生きた動物や、動物の接触表面との直接的な接触を避けてください。もし農場に住んでいて、豚や鶏を食用に飼育している場合は、病気や死んだ動物に子どもを近づけないようにしてください。種類の違う動物は出来るだけ引き離してください。病気や死んだ動物がいたら、至急、地域当局に報告してください。病気や死んだ動物は屠殺して食用にしてはいけません。

11.インフルエンザA(H7N9)ウイルス用のワクチンはありますか?

インフルエンザA(H7N9)感染予防のためのワクチンは現在ありません。しかし、ウイルスはすでに最初の患者から分離され、特徴が分かってきています。ワクチン開発の最初のステップは、ワクチンに用いることができる候補となるウイルス株の選択です。WHOは、パートナーと協力して、最良の候補ウイルスを識別するために利用可能なインフルエンザA(H7N9)ウイルスの特徴を明らかにしていきます。そうして、ワクチンが必要となった場合に、これらの候補ワクチンウイルスは、ワクチンの製造に用いることができます。

12.インフルエンザA(H7N9)感染症の治療法はありますか?

中国で行われた臨床検査の結果からは、インフルエンザA(H7N9)ウイルスは、ノイラミニダーゼ阻害剤(オセルタミビルおよびザナミビル)として知られている抗インフルエンザ薬に感受性があることが示されています。これらの薬は病気の過程で早期に投与される場合、季節性インフルエンザウイルスとインフルエンザA(H5N1)ウイルス感染に対して有効であることが判明しています。ただし、現時点では、H7N9感染症の治療のために、これらの薬剤を使用した経験はありません。

13.一般住民は、インフルエンザA(H7N9)ウイルスの危険にさらされていますか?

これらの感染が、社会における感染伝播に対して重大なリスクがあるかどうかを判断するためには、情報は十分ではありません。その可能性については、今行われている疫学調査の対象となっています。

14.医療従事者は、インフルエンザA(H7N9)インフルエンザウイルスの危険にさらされていますか?

医療従事者が感染症患者に接触することはよくあることです。そのためWHOは、適切な感染防護策・感染管理が一貫して医療現場において用いられ、医療従事者の健康状態を注意深く監視することを勧めます。インフルエンザA(H7N9)感染における疑い例や確定例の診療・看護を行う医療従事者は、標準予防策の実施と同時に、追加の予防措置を用いるべきです(http://www.who.int/csr/resources/publications/swineflu/WHO_CDS_EPR_2007_6/en/index.html)。

15.どんな調査が始まっていますか?

地域および国の保健当局は、次のような対策を行っています:

  • 新たな症例の早期発見と検査確定を確実にするために、原因不明の肺炎症例のための強化サーベイランス。
  • 疑い症例と既知症例との接触者の評価を含めた疫学調査。
  • 感染源を決定するために、家畜衛生当局との緊密な連携。

16.このインフルエンザウイルスはパンデミックの脅威となりますか?

人に感染する能力を有するいかなる動物のインフルエンザウイルスは、パンデミックを引き起こす理論上のリスクを有しています。しかし、インフルエンザA(H7N9)ウイルスが、実際にパンデミックを引き起こしうるかどうかについては不明です。人への感染がしばしば検出されている動物の他のインフルエンザウイルスが、パンデミックを常に引き起こしているわけではありません。

17.中国に旅行することは安全ですか?

中国で特定された症例数は非常に少ないです。WHOは、中国への訪問者にも、中国を離れる人々に対しても、旅行措置の適用を助言するものではありません。

18.中国製品は安全ですか?

いかなる中国製品と現在の症例を結び付ける証拠はありません。WHOは、この時点で貿易に関するいかなる制限が行われることに対しても反対します。

肺炎球菌ワクチン

12月 21st, 2011

テレビのコマーシャルの影響もあり、最近は肺炎球菌ワクチンへの関心が高まっています。肺炎は日本人の死因の第4番目に位置し、65歳以上の高齢者を中心に年間約9万人以上が亡くなっています。(肺炎による全死亡者数の95%が65歳以上です。)70歳以上の方が罹る肺炎の起因菌で第一位を占めるのが肺炎球菌です。また循環器や呼吸器に慢性疾患(高血圧症、心筋症、狭心症、心不全、肺気腫、気管支喘息など)を持つ患者様、腎不全、急性、慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変などの肝臓病、脾臓機能不全、糖尿病などの患者様では、肺炎などの感染症にかかり易く、病状も重くなる傾向があります。病状が急速に悪化した場合、抗生物質などによる治療にも拘わらず、死に至る可能性が高いと言われています。今はまさにインフルエンザのシーズンですが、高齢者がインフルエンザになった場合、約25%の方が細菌性肺炎を合併すると言われています。

肺炎球菌は健常人の鼻腔や咽喉粘膜にも見つかることがありますが、発症することは少なく、病気、疲労、日常生活の不摂生や加齢などで免疫力が弱くなった時に悪さをします。肺炎球菌が引き起こす主な病気としては、肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎、敗血症などがあります。

肺炎球菌ワクチンとはこの肺炎球菌を狙った予防ワクチンです。肺炎球菌ワクチンは多価ワクチンであり、肺炎球菌の83亜種のうち、特に毒性の強い23種からの抗原を含みます。接種してから免疫(抗体)ができるまで、平均でおよそ3週間かかります。1回の接種で5年以上免疫が持続すると言われています。季節を問わず接種可能です。但し、肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌以外の原因による感染症に対して予防効果はありません。

肺炎球菌ワクチン接種後の副反応(副作用)としては、注射部位の腫れや、痛み、軽い発熱、倦怠感、筋肉痛がみられることがありますが、いずれも一過性で、日常生活に支障が出るほどのものは少なく、2~3日で治まることが多くのデータにより確認されています。2歳以上の脾臓摘出を受けた方は健康保険が適用されますが、それ以外の方は原則的には自費診療となります。(地域によっては公費負担の場合があります。)

現在東日本大震災の被災地では公費負担による予防接種が行われていることや接種希望者の殺到の関係上、肺炎球菌ワクチンは品薄になっています。予防接種を希望されても直ちに対応ができない場合がありますので、必ず医療機関にご確認下さい。

医療法人 社団  曽野医院

肺炎球菌ワクチン

熱 中 症

7月 12th, 2011

梅雨が明け、暑い日が続いています。昨年の酷暑に続き、この夏も日本列島は暑い。それに伴って熱中症も起こり易くなっています。この度、産業医の研修会で熱中症について勉強する機会がありましたので、皆様と情報を分ち合いたいと思います。

平成22年度の熱中症の発生は17750名でそのうちの1718名の方々が亡くなられました。これは例年の1.5倍の発生です。

熱中症は①高温②多湿③無風などの環境下で、体内の温度調整機能が破綻し、体内の水分や塩分のバランスが崩れた健康障害の総称です。それらによって、めまい・けいれん・吐き気・意識障害・頭痛など、さまざまな「熱中症」の症状が引き起こされることになります。

どのような方が熱中症になり易いのでしょうか?

・   子供や高齢者など脱水症になり易い人

・   暑さに慣れていない方

・   日頃運動をしていない方

・   過度の衣服を着ている方

・   肥満の方

・   病気の方(糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全、精神・神経関係の疾患、広範囲の皮膚疾患など)

・   我慢強い方?(節電熱中症など)

以上の方々です。

熱中症による死亡災害被災状況の実態

・   季節 梅雨明けの7月下旬から8月上旬に多い。

気温25~30℃でも湿度が高いと発生し得ます。

・   時間 昼の休憩後1時間頃、疲れが出始めた時に多い。

但し、朝や夕にも発生します。

・   年齢 全年齢で起こり得ます。

熱中症の主な防止策

・   無理をしない。(適切に休憩を取る)

炎天下での激しい労働・運動を控える。  30分~60分毎に休憩を!

・   時々水分・塩分補給を行う。

塩分・少量の糖を含む経口補水液を補給

(活動2時間前に250~500mlの摂取)

経口補水液とは脱水症の時、注射(点滴)ではなく、塩分等の電解質と糖がバランスよく配合された経口的に摂取する液のことです。

*持病のある方は主治医にご相談下さい。

・涼しい服装

汗の吸収や通気性の良い衣服を着用し、休憩時は衣服を脱ぐなど熱を外に逃がす。

・   体調管理

睡眠不足、下痢、風邪気味などの時に発生し易い。

・   暑さを避ける

屋内でも蒸し暑い場所の運動を控える。

初夏のうちに外出や運動で暑さに慣れておく。

熱中症の処置

熱中症になってしまった場合、すでに体内の温度調整機能が破綻し、「人命にかかわる緊急事態」という認識を持ってほしいです。応急措置としては、いかに早く体温を下げるかということが重要です。暑い戸外からクーラーの効いた室内や涼しい木陰に移し、衣服を緩め、風通しを良くして下さい。次に、冷たいタオルなどを使って、体を拭いたり首周りや脇の下を冷やしたり、うちわなどであおぎながら、体を冷やすようにし下さい。
水分や塩分の補給も行うべきですが、意識障害がある場合は、無理して水を飲ませては気道に流れ込んでしまう(誤嚥)ため、かえって危険です。吐いたりした場合は、気道をつまらせないよう、横向きに静かに寝かせるようにして下さい。意識障害で水が飲めない場合は、救急車が到着するまでは体を冷やす応急措置を続けながら、一刻も早く病院・医療機関に運ぶことが大切です。

熱中症の症状から回復しても、体力が弱った状態で動き回ったり、再び無理をしたりすると、再発の恐れがありますので、油断しないで下さい。
持病のある方の対応は上記で述べましたことと若干異なることがありますので、それぞれのかかり付けの医師にご相談下さい。

曽野医院

以下のアドレスは環境省熱中症予防情報サイトです。

ご参考にして頂ければ幸いです。

http://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/

子宮頸がんワクチン(サーバリックス)品薄のお知らせ

3月 30th, 2011

子宮頸がんワクチン(サーバリックス)は、相次ぐ日本全国の各自治体の接種費用を補助するということで品薄が続いています。とりわけ当院に関係が深い加東市及び小野市より初回の子宮頸がんワクチンの接種を差し控えるという通知がありました。従いまして、当分の間当院は新規接種の受付を中止させて頂きます。(既に初回接種を完了されている患者様は接種可能とされていますが、全国的なワクチン不足の中、ご迷惑をお掛けする可能性は完全には否定できません。)患者様には大変ご迷惑をお掛け致しますが、宜しくお願い申し上げます。

曽野医院

4月にワクチン接種再開へ ヒブ、肺炎球菌で厚労省

3月 27th, 2011

4月にワクチン接種再開へ ヒブ、肺炎球菌で厚労省

2011年3月25日   提供:共同通信社

接種後に乳幼児が死亡したとの報告が相次ぎ、予防接種の実施を見合わせていたインフルエンザ菌b型(ヒブ)、肺炎球菌の2ワクチンについて、厚生労働省は24日、4月から接種を再開することを決めた。

専門家の検討会がこの日、「報告分については死亡と接種に明確な因果関係はない」と判断したことを受けた。

死亡例の報告は3月に7件あった。いずれもヒブや肺炎球菌と、三種混合などのワクチンを同じ日に接種していたが、検討会では、国内外の事例を考慮しても「単独接種に比べて重い副作用の増加は認められない」と、同時接種の安全性に問題はないと認めた。ただ、重い持病のある子どもの場合は、医師が慎重に判断するべきだと指摘した。

この2ワクチンは、子どもの細菌性髄膜炎などを予防する。昨年11月、市区町村がこれらのワクチンの接種と公費補助をする場合に国が半額負担する事業が始まった。死亡例の報告が相次いだのを受け、厚労省は今月4日から接種を見合わせていた。

以上、政府(厚生労働省)はインフルエンザ菌b型(ヒブ)、肺炎球菌の2ワクチンの接種再開を決めましたが、各市町村は対応に追われ、現時点では接種の具体的な日程はまた決まっていません。

後日、行政から住民の方々にお知らせが行くと思います。行政の委託を受けてから当院での接種を開始したいと存じます。それまではお待ちして下さい。                       曽野医院