食塩摂り過ぎの弊害。
塩分(ナトリウム)の摂取過多は高血圧と関係があるとよく言われていますが、
実は高血圧以上に悪影響与えるのは心不全(心臓のポンプ機能の低下)です。
なぜ塩分が心不全に影響するのか?
① 体内に水分をため込む
塩分を多く摂ると、血液中のナトリウム濃度を保つために水分が体内に引き込まれます。
その結果
- 血液量が増える
- 心臓にかかる負担が増える
② 心臓のポンプ機能を悪化させる
心不全の方は「心臓が十分に血液を送り出せない状態」に陥ているのです。
塩分過多が加わると
- 血液量増多 → 心臓の仕事量増多
- 心臓がさらに疲弊する。
その結果 心不全が悪化しやすい。
③ 浮腫(むくみ)・肺うっ血を引き起こす
塩分過多は水分貯留につながります。
- 足のむくみ
- 体重増加
- 肺に水がたまる(息切れ・呼吸困難)
これは心不全の典型的な症状です。
塩分制限の目安
高血圧、心不全患者では一般的に
1日 6g未満(日本のガイドライン目安)
例)食パンは塩分含有量が多いと言われています。
食パン1枚の食塩量(目安)
- 6枚切り1枚(約60g) 約0.7〜0.9g
- 8枚切り1枚(約45g) 約0.5〜0.7g
※重症例ではさらに厳しくなることも
なぜ減塩が重要か?
塩分制限により
- 体液量をコントロールできる
- 心臓の負担を軽減できる
- 心不全の増悪を防げる
心不全治療の「基本中の基本」
臨床的に重要なポイント
- 体重増加=脂肪のみならず、塩分・水分過多のサインかも知れません。
- 服薬だけではなく「食事管理」が極めて重要
一言でいうと
塩分は「心不全を悪化させる原因」になりやすい


