最近プラセンタ療法について多数問い合わせを頂いています。
製薬会社が作成したパンフレットを入手しましたので、皆様のご参考になると思い、掲載致します。
尚、当院はプラセンタによるツボ注射をも行っていますので、
当院医師までご相談下さい。
われわれの体には血液の流れる道(血管)やリンパの流れる道(リンパ管)があるのと同じように、東洋医学では気(生命活動の源となるエネルギー)の流れる道を経絡と呼んでいます。経絡上で気が滞り易い場所はツボです。東洋医学において、ツボを刺激して気の滞りを解消することで、健康を維持することができると考えられています。当院はそういった『東洋医学』の思想を鑑み、中国針を用い、ツボを刺激することで諸症状の治療に当っています。
当院の針治療の歴史は前院長曽野博光(曽 以碧)の中町赤十字病院(現多可赤十字病院)内科部長時代に溯ります。曽野博光は患者の治療に際し、西洋医学ではなかなか治り難い病気が針治療でいとも簡単に治ってしまうことに感銘しました。そして中国に渡り、当時の針治療権威の上海中医学院の陳教授に教わり、帰国後独自の針治療を確立しました。その後多くの患者を治療し、『中国針の曽先生』として名を馳せました。その後、中町赤十字病院を退職し、滝野町(現加東市)の高岡診療所に移り、5年間開業し、平成に年号が変わったのと同時に現理事長の曽野瑞弘と共に、社町(現加東市)で曽野医院を立ち上げ、今日に至っております。(曽野瑞弘は神戸大学付属病院などで勤務後、台湾の針治療の最高峰、台北栄民総医院伝統医学科の鍾傑教授に師事し、針治療を習得しています。)
当院において針で治療している病気は以下の通りです。
偏頭痛、不眠
頸肩腕症候群、肩関節周囲炎(五十肩)
変形性脊椎症(頚椎、胸椎、腰椎)
坐骨神経痛(椎間板ヘルニアなど)脊柱管狭窄症
変形性膝関節症
等などです。

針治療風景その1.
針治療風景その2.
東洋医学では耳介(耳朶)を単にひとつの臓器ではなく、体の縮図であると考えています。全身の器官、皮膚などは経絡を通じて耳介と密接に連繋しています。耳ツボ療法はすなわち耳介に存在するツボを刺激することで身体の不調を改善する治療法です。耳ツボ療法では、一般的に最も効果的であると考えられている針が使用されています。持続的に刺激を与えた方が効果があるため、留置針が使われて来ましたが、衛生上の問題や特異体質による留置部のアレルギーや感染が多く見られたため、代替的に指圧、尖状器具、各種硬くて滑らか粒(植物の種、金属粒、磁珠など)、温熱器具などによる刺激も用いられています。
以前より耳ツボ療法は減肥(痩身)療法にも用いられて来ました。
その方法とは耳ツボに刺激を与えることで、人体の神経、内分泌を調整する作用が現われます。これは
①肥満者の亢進した食欲を抑える
②新陳代謝を盛んにし、脂肪の分解を促進させる
③栄養吸収機能を調整する
等などの効果があります。
当院は現在磁珠の耳ツボへの貼付を減肥療法に用います。二次性肥満(他の病気による肥満)を見つけ出すために、初診時に諸検査を行なっています。(二次性肥満の場合はまず原因疾患を治療しなければなりません。)より良い効果を得るためには、減肥者の食事、運動療法も疎かにしてはいけないと考えています。将来的には
①栄養指導
②ストレスによるやけ喰いを解消するためのカウンセリング
③運動プログラム
の導入等を検討しています。
以上、特にご不明、ご質問がございましたら、ご遠慮なく当院まで宜しくお願いします。
最近は尿路結石による腰痛発作で来院された患者さんが続きました。
それに強く関係したと思われる高尿酸血症について皆様と一緒に勉強しましょう。
尿酸とは老廃物のひとつで、尿や汗などから排出されます。
高尿酸血症とは
血液中の尿酸値が異常に高くなった状態の事です。
この状態が続くと血液に溶けきらない尿酸の結晶が関節に沈着し痛風を引き起こします。
高尿酸血症が引き起こす重大な病気
尿酸の結晶が腎臓内に溜まり腎機能が低下する腎臓障害を引き起こす事があります。
結石が尿の流れを閉塞し激痛を引き起こす尿路結石に繋がる事があります。
原因は明確ではないが、高尿酸血症は心筋梗塞等のリスクを高める動脈硬化にも繋がると考えられます。
高尿酸血症の予防
尿酸値や痛風発作に対して、プリン体はそれほど影響しない事が判ってきました。
高尿酸血症に対して最もリスクとなるのは、カロリー摂取が過多で肥満気味の体型です。
アルコール類は尿酸の生成を促し、その排出を妨げるため大量の摂取は控えるべきです。
共同通信社 5月17日(金) 配信
日本糖尿病学会は16日、糖尿病治療の血糖管理目標値を改定し、合併症を防ぐには血糖値「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」を7・0%未満とするなど3区分にすると発表した。
HbA1cは日本独自の「JDS」という値が使われてきたが、学会は4月から国際基準の「NGSP」に統一した。JDSより0・4ポイント高くなる。糖尿病の診断基準はJDSでは6・1%以上だが、NGSPでは6・5%以上。
新たな管理目標値はNGSPの数値。「血糖正常化を目指す」は6・0%未満、「合併症予防」は7・0%未満、「治療強化が困難な場合」は8・0%未満。6月から施行する。
従来の目標値は5区分で分かりにくいとの指摘があり、国際基準への表記統一に合わせ、見直した。学会は、HbA1cで記載する場合は、JDSではなく、NGSPを使うよう呼び掛けている。
日本糖尿病学会の門脇孝(かどわき・たかし)理事長は「患者の年齢や、低血糖を起こすリスクを考えて、目標値を緩和することも必要だ」と話した。 HbA1cは、全身に酸素を運ぶ赤血球のヘモグロビンに余分なブドウ糖がくっついたもので、数値は全ヘモグロビンに占める割合を表す。赤血球の寿命は約120日間で、HbA1cは測定から1~2カ月前の平均血糖値を知る指標となる。
糖尿病は増えつつ現代病の一つです。失明(糖尿病性網膜症)、透析状態に陥る(糖尿性腎症)、神経障害いわゆる3大合併症起こします。動脈硬化を惹起し、脳血管障害、虚血性心疾患を発病させ、認知症、悪性腫瘍(がん)の発生にも関わっているようです。治療の基本は食事、運動療法ですが、遺伝の関与やその他の病気による合併症で薬物療法が必要な場合も多々あります。最近は新しい治療薬の出現でコントロールがし易くなりました。気になさる方は気軽にご相談下さい。 曽野医院